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■氏  名:

大津留 晶(おおつる あきら)

■所属機関:

福島県立医科大学・医学部、放射線健康管理学講座、福島県立医科大学・附属病院、放射線災害医療センター、福島放射線医学県民健康管理センター

■職  位:

講座主任教授、放射線災害医療センター長、県民健康管理センター基本調査部門長

■略  歴

1982年3月 長崎大学医学部卒業
1982年5月~ 長崎大学病院 第1内科
1985-1987年  カナダ・カルガリー大学 客員研究員
1988年3月  長崎大学大学院医学研究科修了(医学博士)
1988年4月~ 日本赤十字社長崎原爆病院 内科
1991年6月~ 長崎大学医学部原爆後障害医療研究施設分子医療部門 助教
2003年4月~ 長崎大学病院 准教授、永井隆記念国際ヒバクシャ医療センター 副センター長
2011年10月~ 福島県立医科大学 現職

■この事業での主な担当分野:

第一分野(放射線健康リスク学、放射線災害医療学、甲状腺学、健康管理学)

■研究のキーワード:

リスク・コミュニケーション、スクリーニング、ドジメトリー、甲状腺超音波診断、健康管理

■研究室URL:

http://www.fmu.ac.jp/cms/houken/index.html

■コメント

日本においても、世界においても、歴史的には天災・人災をふくめ様々な大災害を人類は経験してきています。 大災害の直後の初動対応から中長期的な復興において、災害を教訓に逆に発展した場合と、国破れて山河ありの状況に陥った場合といずれもあると思われます。 今回の、地震・津波に引き続く原子力災害は、日本においては、幕末の動乱期や、第二次世界大戦敗戦後の状況ともよく比較されています。 特に、放射線健康リスクへの不安が、天災のみからの復興に比べて、重くのしかかってっていることが特徴です。このような状況で、医学や科学は何ができるのでしょうか? 医学や科学の力で、「福島の悲劇を、福島の奇蹟に」できるでしょうか? その教訓を世界に役立てることができるでしょうか?
原子力災害を受け、実際に福島や近隣県で生じている問題を解決すべく我々が取り組んでいる内容の一部を、放射線健康リスク学や放射線災害医療学などのテーマとして取り上げました。 原子力災害で生じている課題を解決する道を見つけてゆく過程は、放射線以外の医科学分野においても、共通の課題解決のヒントを沢山含んでいると考えます。 集中講義やインターンシップを通して、皆さんとそれらについて話し合ってゆきたいと思います。

■インターンシップについて

受け入れ可。オフサイトセンターとのWeb会議、緊急被ばく医療シミュレーション、県民健康管理調査の見学などに加えて、インターンシップ参加者の希望に合わせて、対応を検討の予定。調整がつけば、よろず健康相談、甲状腺健診、ホールボディカウンターによる内部被ばく検診、原発救急室訪問などへの参加も可能。インターンシップに参加された方々が、原子力災害からの福島の取り組みに、少しでも貢献できるような内容にしたいと思います。