平成25年度 集中講義開講のお知らせ
お申し込みの締め切りは、各講義によって異なります。下記、講義の詳細をご確認ください。複数の講義を受講されても構いません。ふるってご参加下さい。
参加に必要な旅費、宿泊費は、本事業より支給されます。(※立替払いとなりますので、ご注意ください。)
注意:下記の集中講義は、人材育成事業「被ばくの瞬間から生涯」を見渡す放射線生物・医学の学際教育 の一環として開講されます。人材育成事業への参加登録がお済みでない方は、集中講義参加申込書とあわせて、 「hito8996@house.rbc.kyoto-u.ac.jp」宛に「参加登録申請書」のご提出をお願いいたします。
⇒ 人材育成事業への参加登録を行う
⇒ 集中講義の参加申請を行う
研修会
「放射線生物学へのイザナイ」
[日時]2013年12月25日から12月27日
[場所]放射線医学総合研究所(http://www.nirs.go.jp/about/access/index.shtml)
[申込締め切り]2013年12月6日
研修会「イザナイ」申込書.docx (Word) 研修会「イザナイ」申込書.pdf (Acrobat)
放射線生物学の基礎・実習への導入、広島・長崎の原爆、修復、社会との接点(医療応用、将来性など)、
放射線リスク管理と事故時対応、科学者の責任について講義を行い、酵母チェックポイント変異体、
霧箱で放射線を見る、培養細胞への放射線影響、染色体線量評価について実習を指導します。
カリキュラム(PDF)
※内容は、予告なく変更させていだく場合がございます。
国際シンポジウム
“次世代”放射線生物学から未来へ:DNA損傷とシグナル伝達そして修復への展望
“Next Generation” Radiation Biology: New perspectives on genome damage and stability
[日時]2013年11月28日から11月29日
[場所]コープイン京都(http://www.coopinn.jp/access.html)
[申込締め切り]2013年10月25日 ※ポスター抄録締め切り:10月18日
詳細は、以下の国際シンポジウム特設HPからご確認いただけます。
国際シンポジウム特設HP (http://house.rbc.kyoto-u.ac.jp/Late_Effect/Japanese_site/29th_RBC-NIRS_International_Symposium.html)
参加を希望される方は、以下の登録フォームをダウンロードし、イザナイ事務局までお申し込みください。
イザナイ事務局へシンポジウムの参加申込書をお送りいただいた場合、重ねて国際シンポジウム事務局の方へご連絡をいただく必要はございません。
・国際シンポジウム参加申込書
・ポスター抄録(この抄録テンプレートにしたがい、上書きしてお使いください)
※応募者多数の場合、ポスター発表希望者を優先的に受付いたします。
なお、宿泊や交通の予約は各人でお願いいたします。
第1回集中講義
「放射線によって誘発される血管疾患と白内障について考える」
[日時] 2013年8月24日 12:55から8月26日 12:00
(初級編8月24日12:55-25日正午;上級編25日午後-26日)
[場所] 京都大学原子炉実験所 会議室
[申込締め切り] 7月20日
注意:この講義は、初級編と上級編に分かれています。初級編では主に修士課程以下を、上級編では博士後期課程以上の学生・研究者を対象としていますが、希望者は両方の講義を受講していただいてかまいません。
国際放射線防護委員会(ICRP)は、2011年に、放射線白内障のしきい線量と線量限度を大幅に引き下げるとともに、初めて血管疾患に0.5 Gyのしきい線量を勧告し、ICRPは、その根拠となる報告書を2012年に刊行しました。
本集中講義では、白内障と血管疾患について、放射線防護の経緯、しきい線量の根拠となっている生物学と疫学の知見と課題、これからの放射線防護へのインパクトに加え、タンパク質の異常凝集と、生物と疫学に使う統計学についても解説します。
第2回集中講義
「染色体不安定性症候群が物語る放射線応答因子の機能 」
[日時] 2013年9月2日から9月4日
[場所] 琵琶湖コンファレンスセンター
[申込締め切り] 7月20日
放射線等の外部ストレスが存在しない状況下でさえも、染色体に損傷を生じる疾病があります。これらは、染色体不安定性症候群とよばれ、高発がん性を示すものが少なくありません。この症候群の原因遺伝子の多くは、放射線応答においても種々の重要な機能を果たすことが知られています。これは、細胞の内因性ストレス(DNA複製フォークの停滞や毒性代謝産物)による染色体損傷の応答にも、放射線応答遺伝子が機能することを示唆します。この講義では、染色体不安定性症候群の疫学、細胞・分子生物学的手法による研究を講義により紹介し、その後、最近の関連論文を受講生により解説していただきます。
「幹細胞の放射線生物学」
[日時] 2014年1月25,26日
[場所] 大分県立看護科学大学(〒870-1163 大分県大分市廻栖野2944-9)
[申込締め切り] 2014年 1月 6日
幹細胞を最初に発見したのは放射線生物学です。近年、いろいろな組織幹細胞が同定 されつつあり、組織幹細胞への放射線損傷の蓄積が放射線発がんの新たな機 構として 提案されています。
本集中講義では、このような幹細胞の放射線生物学について解説します。また幹細胞 性の低下・喪失を招く老化に着目し、細胞老化機構の専門家による講義を行ないます。
第4回集中講義
「フロンティア放射線・粒子線医療」
[日時] 2014年3月18日から3月19日
[場所] 京都大学東京オフィス
[申込締め切り] 2014年 2月28日
※重粒子線がん治療施設等見学希望者は、平成26年3月18日(火)9:30に放射線医学総合研究所
分子イメージング棟1階セミナー室に集合してください。
放射線医学総合研究所構内図(PDF)
9:30~ 重粒子線棟にて模型での説明後、シンクロトロンと新治療棟を見学。
10:30~ 画像診断棟にてホットラボを見学。
11:00 頃 解散。各自昼食をとり、14時までに京都大学東京オフィスに集合。
申込書「見学希望」にチェックを付けてください。
カリキュラム
時間 | 講義タイトル | 担当講師 | |
---|---|---|---|
第1回集中講義「放射線によって誘発される血管疾患と白内障について考える」 | |||
8月24日(土) | |||
12:00 ~ | 受付開始 | ||
12:55 ~ | はじめに(初級向け講義の開始にあたって) | 浜田信行(電力中央研究所) | |
第1部 放射線白内障(初級向け講義) | |||
13:00 ~ 14:00 | 1:00 | ICRP Publication 118の概要(放射線白内障) | 藤通有希(電力中央研究所) |
14:10 ~ 15:10 | 1:00 | 放射線白内障の疫学 | 錬石和男((八千代病院)) |
15:20 ~ 16:20 | 1:00 | 水晶体の放射線防護-保健物理学的観点からの課題- | 横山須美(藤田保健衛生大学) |
16:30 ~ 17:30 | 1:00 | 白内障とタンパク質の異常凝集 | 藤井紀子(京都大学原子炉実験所) |
8月25日(日) | |||
第2部 放射線血管疾患(初級向け講義) 進行:浜田信行(電力中央研究所) | |||
08:40 ~ 09:40 | 1:00 | ICRP Publication 118の概要(放射線白内障) | 伴信彦 (東京医療保健大学) |
09:50 ~ 10:50 | 1:00 | 低線量率γ線長期連続照射マウスにみられたがんと非がん病変 | 田中イグナシャ(環境科学技術研究所) |
11:00 ~ 12:00 | 1:00 | 生物と疫学に使う統計学 | 土居主尚(放射線医学総合研究所) |
12:00 ~ 12:55 | 0:55 | 昼食(各自持参) | |
12:55 ~ | はじめに(初級向け講義の開始にあたって) | 浜田信行(電力中央研究所) | |
第3部 一般題目 座長:飯塚大介(広島大学)・池田裕子(群馬大学 D2) | |||
13:00 ~ 13:10 | 0:10 | 若手放射線生物学研究会 優秀発表賞 選考対象演題 HSP90阻害剤と放射線の併用による細胞致死と転移への影響 |
李惠子(千葉大学 M2) |
13:10 ~ 13:20 | 0:10 | 若手放射線生物学研究会 優秀発表賞 選考対象演題 低線量放射線照射後の細胞間情報伝達物質と転移能の関係 |
山下慶(千葉大学 M2) |
13:20 ~ 13:30 | 0:10 | 若手放射線生物学研究会 優秀発表賞 選考対象演題 造血幹細胞における放射線感受性関与遺伝子の探索 |
辻口貴清(弘前大学 M2) |
13:30 ~ 13:40 | 0:10 | 若手放射線生物学研究会 優秀発表賞 選考対象演題 放射線はく露ヒト造血幹/前駆細胞のサイトカイン非存在下における分化・増殖能の変化 |
石川純也(大分県立看護科学大学 助手、弘前大学 D1) |
13:40 ~ 13:50 | 0:10 | 若手放射線生物学研究会 優秀発表賞 選考対象演題 医療における水晶体被ばく |
孫略(筑波大学 D3) |
13:50 ~ 14:00 | 0:10 | DSB修復欠損細胞におけるカンプトテシンとPARP阻害剤併用による増感効果 | 大原麻希(茨城大学 研究員) |
14:00 ~ 14:10 | 0:10 | 低酸素環境下のがん細胞の転移能とそれに対する放射線の影響 | 松本孔貴(放射線医学総合研究所) |
14:10 ~ 14:20 | 0:10 | FUCCIを用いた生細胞イメージング、及びDNA含有量をもとにした細胞周期解析結果のギャップ | 鈴木正敏(東北大学) |
14:20 ~ 14:30 | 0:10 | 緑内障におけるDNA損傷応答の役割 | 桂真理(東京大学) |
14:30 ~ 14:40 | 0:10 | 増殖不全コロニーのサイズ分布解析から見えた放射線生物学の新しい視点 | 坂下哲哉(日本原子力研究開発機構) |
14:40 ~ 14:50 | 0:10 | 休憩 | |
第4部 放射線白内障(上級向け講義) 座長:坂下哲哉(日本原子力開発機構):横山須美(藤田保健衛生大学) | |||
14:50 ~ 15:20 | 0:30 | 放射線白内障の課題 | 藤通有希(電力中央研究所) |
15:20 ~ 15:50 | 0:30 | 医療における水晶体線量推定 | 佐藤斉(茨城県立医療大学) |
15:50 ~ 16:20 | 0:30 | レントイボディとMIP26(アクアポリン0) | 竹鼻眞(慶應義塾大学) |
16:20 ~ 16:30 | 0:10 | 休憩 | |
16:30 ~ 17:00 | 0:30 | 水晶体の酸化ストレスとUV応答:放射線応答への示唆 | 久保江理(金沢医科大学) |
17:00 ~ 17:30 | 0:30 | 加齢、紫外線、電離放射線による水晶体タンパク質の変化 | 藤井紀子(京都大学) |
17:30 ~ 17:50 | 0:20 | 放射線白内障に関する総合討論 | ファシリテーター:岩崎利泰(電力中央研究所) |
8月26日(月) | |||
第5部 放射線血管疾患(上級向け講義) 座長:片岡隆浩(岡山大学)・大原麻希(茨城大学) | |||
9:00 ~ 9:30 | 0:30 | 放射線血管疾患の課題 | 岩崎利泰(電力中央研究所) |
9:30 ~ 10:00 | 0:30 | 放射線心血管疾患の疫学‐原爆被爆者の疫学調査より- | 児玉和紀(放射線影響研究所) |
10:00 ~ 10:10 | 0:10 | 休憩 | |
10:10 ~ 10:40 | 0:30 | 心血管疾患におけるp53と老化の役割 | 南野徹(新潟大学) |
10:40 ~ 11:10 | 0:30 | 心血管・代謝疾患における炎症とERストレス応答の役割 | 古橋眞人(札幌医科大学) |
11:10 ~ 11:30 | 0:20 | 放射線血管疾患に関する総合討論 | ファシリテーター:岩崎利泰(電力中央研究所) |
11:30 ~ 11:40 | 0:10 | 休憩 | |
第6部 おわりに | |||
11:40 ~ 12:00 | 0:20 | ・若手放射線生物学研究会 優秀発表賞受賞者発表 松本孔貴 (放射線医学総合研究所) ・平成26年度京都大学原子炉実験所専門研究会の計画 鈴木正敏 (東北大学) ・閉会の挨拶 廣内篤久 (環境科学技術研究所) ・記念撮影 |
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12:00 | 散会 |
時間 | 講義タイトル | 担当講師 | |
---|---|---|---|
第2回集中講義「染色体不安定性症候群が物語る放射線応答因子の機能」 | |||
9月2日(月) | |||
15:30 ~ 16:30 | 1:00 | ファンコニ貧血病の疫学 | 高田穣(京都大学) |
16:45 ~ 17:45 | 1:00 | ファンコニ貧血病の原因遺伝子群の機能 | 石合正道(京都大学) |
19:00 ~ 21:30 | 2:30 | 論文購読 | 海野純也(京都大学) |
9月3日(火) | |||
9:30 ~ 10:30 | 1:00 | ナイミーヘン症候群の疫学・原因遺伝子クローニング | 田内広(茨城大学) |
10:45 ~ 11:45 | 1:00 | 毛細血管拡張性運動失調症の疫学・原因遺伝子クローニング | 小林純也(京都大学) |
13:00 ~ 15:30 | 2:30 | 論文購読 | 井倉毅(京都大学) |
15:45 ~ 17:30 | 1:45 | 特別講演 「蛍光標識法を用いたシグナル伝達過程のリアルタイム計測」 | 松田道行(京都大学) |
19:00 ~ 21:30 | 2:30 | 質疑応答および総合討論 | |
9月4日(水) | |||
09:30 ~ 10:30 | 1:00 | 有糸分裂異常に起因する疾病群 | 松本智裕(京都大学) |
10:45 ~ 11:45 | 1:00 | チェックポイント欠損に起因する疾病群 | 古谷寛治(京都大学) |
13:00 ~ 15:30 | 2:30 | 論文購読 | 土生敏行(京都大学) |
15:30 ~ 16:30 | 1:00 | 質疑応答および総合討論 |
時間 | 講義タイトル | 担当講師 | |
---|---|---|---|
第3回集中講義「幹細胞の放射線生物学」 | |||
1月25日(土) | |||
12:00~ | 受付開始 | ||
12:55~ | 開会の挨拶 | 浜田信行(電力中央研究所) | |
進行: 浜田信行(電力中央研究所) | |||
13:00~13:50 | 0:50 | 造血幹細胞 | 柏倉幾郎(弘前大学) |
14:00~14:50 | 0:50 | 乳腺幹細胞 | 今岡達彦(放射線医学総合研究所) |
15:00~15:50 | 0:50 | 神経幹細胞 | 児玉靖司(大阪府立大学) |
16:00~16:50 | 0:50 | 甲状腺幹細胞 | 鈴木啓司(長崎大学) |
17:00~17:50 | 0:50 | 腸管幹細胞 | 大塚健介(電力中央研究所) |
1月26日(日) | |||
8:00~9:50 | 1:50 | 一般演題発表 | |
10:00~10:50 | 0:50 | miR-22を介した細胞老化機構 | 田原栄俊(広島大学) 座長:石川純也(大分県立看護科学大学) |
11:00~11:50 | 0:50 | 細胞周期と老化 | 中西真(名古屋市立大学) 座長:鈴木正敏(東北大学) |
12:00 ~12:50 | 0:50 | 酸化ストレスと老化 | 石井直明(東海大学) 小嶋光明(大分県立看護科学大学) |
13:00~13:10 | 0:10 | 閉会の挨拶 | 廣内篤久 (環境科学技術研究所) |
13:10 | 解散 |
時間 | 講義タイトル | 担当講師 | |
---|---|---|---|
第4回集中講義「フロンティア放射線・粒子線医療」 | |||
3月18日(火) | |||
9:30~11:00 | 1:30 | 重粒子がん治療施設等見学(希望者のみ) | 放射線医学総合研究所 |
13:25~13:55 | 0:30 | 開校式 | 松本智裕(京都大学) |
14:00~15:00 | 1:00 | 放射線・粒子線の物理学 | 冨田政典(電力中央研究所) |
15:15~16:15 | 1:00 | 放射線・粒子線の生物学 | 冨田政典(電力中央研究所) |
16:30~17:30 | 1:00 | X線がん治療 | 平岡真寛(京都大学) |
3月19日(水) | |||
10:00~11:00 | 1:00 | 陽子線がん治療 | 櫻井英幸(筑波大学) |
11:15~12:15 | 1:00 | BNCT癌治療 | 小野公二(京都大学) |
13:30~14:30 | 1:00 | 腫瘍イメージングとRI内用療法 | 佐賀恒夫(放射線医学総合研究所) |
14:45 ~15:45 | 1:00 | 重粒子線がん治療 | 鎌田正(放射線医学総合研究所) |
16:00~17:00 | 1:00 | 質疑応答および総合討論 | (講師陣) |
17:10 | 閉講式 | 酒井一夫(放射線医学総合研究所) |