■氏 名:
星 裕子(ほし ゆうこ)
■所属機関:
電力中央研究所 原子力技術研究所 放射線安全研究センター
■職 位:
主任研究員
■略 歴
東北大学大学院薬学研究科にて修士号取得(平成5年3月)
平成5年4月より電力中央研究所の研究員
平成9年7月より現職
■この事業での主な担当分野:
第三分野(個体応答研究)
■研究のキーワード:
放射線応答細胞の運命、発がん
■研究室URL:
http://criepi.denken.or.jp/jp/ldrc/index.html
■コメント
放射線とがんは容易く結び付けられています。しかし、例えばマウスの放射線誘発がんとして知られる胸腺リンパ腫も(ヒトにはありませんが)一定の反復照射が必要と、培養細胞でみられるようながんの誘発を個体で起こすことはなかなか難しいことです。 この違いは、生体が培養細胞とは違って単一の細胞ではなく、様々な細胞から成り立っていること、その組織内部では、相互のフィードバックがあることなどが原因と考えられます。 そのため、個体組織内で放射線よる損傷を持った細胞自身ががんになっていくのか、それとも放射線に応答した細胞とその廻りとの相互関係によりがんになっていくかなど生体で確認したいことはたくさんあります。 私たちは放射線に応答した細胞とその子孫細胞を可視化することによって、放射線応答細胞の運命をその子孫細胞まで追跡し、放射線発がんの起源となる細胞を明らかにするために、新たなマウスモデルの作成に取り組んでいます。 マウスの作成には、意図する仕組みを組み込むために遺伝子の取り扱いから、それを導入した大腸菌や細胞、そして最後はマウスまでと幅広く扱うことになります。 全部をひとりでというわけにはいきませんが、一通りのことを見てみるというのもいい経験になると思います。
■インターンシップについて
要相談