■氏 名:
古谷 寛治(ふるや かんじ)
■所属機関:
京都大学放射線生物研究センター
■職 位:
講師
■略 歴
京都大学大学院理学研究科生物物理学科にて博士号取得(平成12年)
その後、英国サセックス大学、Genome Damage and Stability研究所にて研究員
平成18年6月より国立遺伝学研究所にて研究員、助教
平成23年4月より京都大学放射線生物研究センター、突然変異機構研究部門、細胞周期応答研究分野にて講師
■この事業での主な担当分野:
第四分野(分子応答)
■研究のキーワード:
チェックポイント、DNA修復、細胞周期
■研究室URL:
http://house.rbc.kyoto-u.ac.jp/mutagenesis2/index2.html
■コメント
私が大学院へと進学した当時は簡単なDNAの電気泳動にも一喜一憂し、次第にパズルを解く様に実験を組み立て、解釈する事を楽しんでいくようになったのを覚えています。 体力に任せたハードな実験を逆に楽しみ、その合間を縫って、研究科の同期や、先輩後輩と実験以外にも様々な議論を交わしました。そこから学んだ事もかなり大きかったように思います。
私達のグループでは、“チェックポイント機構”に注目して研究を進めています。チェックポイント機構は細胞内のゲノムDNA上に起きたDNA損傷の検出機構であり、素早く、正確に検出する事が重要です。 チェックポイント機構がDNA上の傷を正しく見つける作業を試験管の中で再現しよう!を究極の目標に現在はプラモデルの様に一つ一つの因子を組み立てているところです。 全部で10以上有る因子とそれを制御する因子が、協調し合いながらDNAの傷を検出し、離れて行く様を捉える事ができればいいですね。 チェックポイント機構は発がんの抑制にも重要な働きを担っています。私達の力技の作業からチェックポイント機構の原子レベルの理解へと繋がる事を期待しています。
■インターンシップについて
受け入れ可。細胞周期の解析技術、各種蛍光タンパク質を用いた細胞観察、タンパク質を用いた生化学実験を指導致します。