■氏 名:
野田 朝男(のだ あさお)
■所属機関:
放射線影響研究所・遺伝学部
■職 位:
副部長
■略 歴
1989年京大理博、京大理学部(動物・放射線生物)と放生研に所属(1985年頃までです)
その後、明治乳業ヘルスサイエンス研究所、ベイラー医科大、神戸大学医学部、放射線影響研究所
■この事業での主な担当分野:
第三、四分野(個体レベルと分子応答)
■研究のキーワード:
体細胞突然変異、生殖細胞変異、DSB修復
■研究室URL:
http://www.rerf.or.jp/index_j.html
■コメント
私は民間研究所、大学、財団法人と渡り歩き、幸運にも沢山の研究室を経験できました。一時期、放射線なんぞつまらないと思って老化の研究に転進しBaylorでは細胞老化 遺伝子のクローニングに取り組み、sdi1と名付けた遺伝子(senescent cell inhibitor of DNA synthesis)をとりました。数年後この遺伝子はp21Cdk inhibitorとして有名になりましたね。でも老化の分野では生き残れず放射線に舞い戻りました。
最近は、突然変異が起こると細胞が光るマウスの作製に取り組んでいます。放射線で生じる、いつまで経っても直らない傷(DSB)の解析も試みています。 被爆者アーカイバサンプルから、当時の被ばく線量が推定できないかいろいろ考えています。
■インターンシップについて
受け入れ可。ただし、私の研究は一般的な分子生物学、細胞生物学的なものですから、わざわざ広島にまで来て経験する程の価値はないでしょう。放影研で学ぶべきは原爆の放射線疫学と生物統計学です。