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■氏  名:

大塚 健介(おおつか けんすけ)

■所属機関:

電力中央研究所 原子力技術研究所 放射線安全研究センター

■職  位:

主任研究員

■略  歴

茨城大学大学院理工学研究科にて修士号取得(平成15年)
同研究科の社会人特別課程にて博士号取得(平成21年)
電力中央研究所にて平成15年より研究員、平成20年より現職

■この事業での主な担当分野:

第三分野(個体応答研究)

■研究のキーワード:

低線量影響、組織応答

■研究室URL:

http://criepi.denken.or.jp/jp/ldrc/index.html

■コメント

低線量放射線の影響を研究する場合に、影響を検出するのは細胞レベルでも難しく、ましてや組織、個体レベルで検出することは大きなチャレンジです。 なぜなら、個体は一種類の細胞の集まりではなく、多数の細胞が複雑な構造のなかでさまざまな情報交換をしながら成立しているため、放射線の効果がさまざまな細胞にどのように波及するかを考える必要があるからです。 従って、組織レベルで放射線の影響だけを検出するためには、どの組織のどの細胞に対してどういった影響を検出するかを絞ることが大切です。
私たちの研究対象は、腸管組織です。腸管とは食べ物の消化・吸収を担う小腸や大腸などの組織を指します。例えば、大腸組織に異常な細胞が蓄積すると大腸がんになりやすくなります。 そこで、私たちは放射線が腸管組織に与える影響を評価することで、異常細胞が蓄積するか、そして大腸がんになりやすくなるかを明らかにすることを目指しています。 もし組織レベルで放射線影響がどうなるかに興味があれば、是非私たちに声をかけてみてください。

■インターンシップについて

受け入れ可。マウス組織を用いて細胞周期の解析、各種タンパク質の組織内分布評価、放射線によるアポトーシスの観察を指導します。