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■氏  名:

小笹 晃太郎(おざさ こうたろう)

■所属機関:

放射線影響研究所・疫学部

■職  位:

部長

■略  歴

1981年京都府立医科大学卒業。臨床研修を経て
1988年、同大学大学院単位取得退学(医学博士)
以後、同大学公衆衛生学教員等を経て、同大学大学院地域保健医療疫学准教授ののち
2008年より放射線影響研究所・広島疫学部長

■この事業での主な担当分野:

第二分野(疫学)

■研究のキーワード:

放射線、がん、生活習慣、疫学

■研究室URL:

http://www.rerf.jp/index_j.html

■コメント

疫学は、人の集団を対象として、その中での疾病や健康事象がどのように発生して推移していくかという時間的空間的分布を明らかにすること(記述疫学)、 および、疾病や健康事象がどのような原因で生じてくるのかという因果関係を明らかにすること(分析疫学)を目的としています。 ここでの、疫学的因果関係を明らかにするとは、生物学的な関連の連鎖を実験等によって緻密に立証することとは異なり、集団内での現象の関連を観察的に積み上げてゆくことで、 関連の強さや各因子の寄与割合などの量的な評価も含めた推論を行うことです。
疫学で用いる論理や技法は、人の集団における観察的な疫学研究調査だけでなく、生物学的実験等での、対照群のおき方、関連する多数の因子の処理のしかた、効果の評価のしかたなどに、広く利用されています。 また、薬物の効果を評価する臨床治験等での考え方の根幹でもあります。 さらに、疫学的な関連から生物学的なメカニズム推論への示唆や、生物学的知見に基づく疫学的仮説の設定とその検証方法への示唆など、生物学と疫学との交流は相互に有益な影響を及ぼします。
放射線影響研究所では、広島・長崎の原爆被爆者、胎内被爆者、被爆二世の方々を長期に追跡することによって、放射線の影響を疫学的に明らかにすることを主要な目的のひとつとしています。
集中講義においては、疫学の基礎的な考え方や技法や、放影研での実際の疫学調査の方法や結果について学んでもらうとともに、疫学研究と生物学研究の相互交流についても進めたいと考えています。

■インターンシップについて

該当せず。