■氏 名:
酒井 一夫(さかい かずお)
■所属機関:
独立行政法人放射線医学総合研究所放射線防護研究センター
■職 位:
センター長
■略 歴
1982年東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻修了
指導教官は故岡田重文教授、学位論文は「哺乳動物培養細胞における放射線誘発DNA損傷とその修復」
同年4月より1989年5月まで東大医学部助手(放射線基礎医学講座)
この間、1983年3月より1985年6月までハーバード大学小児病院・遺伝学部門ポストドク(ATMの発見者、Yosef Shilohと机を並べていました)
研究テーマはがん細胞における遺伝子増幅。1989年6月より東大医学部講師(基礎放射線医学)
1999年4月より(財)電力中央研究所上席研究員(低線量放射線研究センター)
2006年4月より現職
ICRP第5専門委員会委員
OECD/NEA CRPPH (OECD原子力機関、放射線防護公衆衛生委員会)幹事
■この事業での主な担当分野:
第一分野、第二分野
■研究のキーワード:
DNA損傷、DNA 修復、放射線応答、放射線リスク
■研究室URL:
■コメント
放射線は、その線量に応じて様々な生物作用を見せてくれます。放射線に対すつ生物の応答も見ものです。 放射線生物学の出発点は、「生物(いきもの)に放射線を当てるとどうなるか」でした。 これを探る中で、広く生物学の発展のきっかけを提供してきたと思います(DNA損傷・修復、細胞周期進行制御、細胞死、突然変異、発がん…)。 それぞれのテーマが、細胞、分子・遺伝子レベルで広く、深く展開してきたことは御存知の通りです。 いま、これらの知見を総合して、根源的な問いに再び挑戦する時機に来ていると思います。 様々なバックグラウンドを持った若手がこの分野に飛び込んで来てくれることを期待します。一緒にチャレンジしませんか。
■インターンシップについて
現在は研究室を主宰しているわけではありませんので、直接受け入れることはできません。これまでに、がん治療の基礎として高い線量の放射線の影響について、また放射線のリスク解明の基礎として低い線量の放射線の影響について研究に携わった経験を持っています。この経験に基づいて、アドバイスは差し上げられると思います。何なりとご相談ください。