■氏 名:
田副 博文(たぞえ ひろふみ)
■所属機関:
弘前大学被ばく医療総合研究所
■職 位:
助教
■略 歴
東京大学大学院理学研究科化学科にて博士号取得(平成18年)
その後、東京大学海洋研究所にて研究員
平成19年4月より日本大学文理学部化学科にて助手
平成23年4月より弘前大学被ばく医療総合研究所放射線化学部門助手
■この事業での主な担当分野:
第一分野(防護と被ばく医療)
■研究のキーワード:
バイオアッセイ、核種分析、モニタリング
■研究室URL:
現在作成中
■コメント
放射性物質の摂取による内部被ばく線量を評価するためにはその体内量を知る必要があります。 放射性物質の体内量を測定する方法のうち、排泄物など生物学的試料を分析することにより、体内に入った放射性核種を評価する方法がバイオアッセイです。 放射性核種がγ線を放出する場合には人体を直接測定する体外計測法(全身カウンタ)により測定が可能ですが、α線やβ線を放出する核種ではそれらの飛程が短いため体外からの計測は困難であり、バイオアッセイ法によってのみ測定が可能です。 一般的に行われるバイオアッセイの手順は、試料の種類や測定の対象となる核種に適した前処理と化学分離が行なった後、測定用試料を作製し、その放射能を測定します。 測定結果にもとづいて放射性核種の摂取量を評価するためには、その元素の体内における代謝を把握しておくことが必要です。 バイオアッセイ法に関しては現在でも多くの文献がありますが、緊急時に対応できるべく最新の質量分析装置などを駆使して、より迅速で信頼性の高い分析法の開発・技術の習得が欠かせません。
■インターンシップについて
受け入れ可。バイオアッセイ法、放射化学分析、質量分析法などを指導します。