profile_ttl

tomita

■氏  名:

冨田 雅典(とみた まさのり)

■所属機関:

電力中央研究所 原子力技術研究所 放射線安全研究センター

■職  位:

主任研究員

■略  歴

東京大学大学院医学系研究科にて博士(医学)取得(平成14年)
その後、理化学研究所において協力研究員
電力中央研究所において、平成17年4月より特別契約研究員
平成20年4月より主任研究員

■この事業での主な担当分野:

第三分野(個体応答研究)

■研究のキーワード:

DNA損傷応答、細胞死、マイクロビーム

■研究室URL:

http://criepi.denken.or.jp/jp/ldrc/index.html

■コメント

放射線生物学の魅力は、「線量(Gy)」や「線エネルギー付与(LET)」等の物理的な値により、複雑かつ多様な生命現象を記述できる点にあります。 物理、化学、生物、医学、工学、宇宙科学のどの学術分野からもチャレンジできるとともに、多分野への波及効果を持つ学際的研究領域としての魅力と面白さを、研究を通じて紹介できればと思います。
担当分野は第三分野になりますが、主な研究対象はDNA損傷応答と細胞死です。 これまでに、さまざまな最先端の加速器・照射装置を用いることにより、放射線の物理的性質の違いを利用して、特徴的なDNA損傷応答・細胞死の過程を明らかにしてきました。 特に近年では、細胞核よりも小さなマイクロビームを用いて、細胞や組織の放射線応答の特徴を明らかにする研究を行っています。 細胞核の一部分だけを照射した場合と細胞質を含めた広い範囲を照射した場合では、細胞の放射線応答は大きく異なります。 また、平面上に存在する2次元細胞と組織のように積み重なって存在する3次元細胞でも、応答が異なることが明らかになりつつあります。 しかしながら、その機構についてはいまだに未解明の部分が多くあります。若くて柔軟な科学的想像力を駆使して、常識を覆すような発見をしませんか?

■インターンシップについて

受け入れ可。実験室型としては世界最高性能のマイクロビームX線照射システムを用いて、DNA修復タンパク質の蛍光抗体観察、細胞死、細胞周期の解析技術や組織培養法などを指導するとともに、研究を通じて線量等の物理的基礎理論についても紹介したく思います。